フランケンシュタインの誘惑～科学史闇の事件簿～第2回「ナチスとアスペルガーの子どもたち」

オンエア情報

放送局: NHK BSプレミアム BS4K
本放送: 2020年11月26日　21時00分～
再放送(NHKBS4K): 2020年12月1日　23時45分～

作品概要

第２回は“アスペルガー症候群”の名前の由来となった精神科医ハンス・アスペルガー(1906-1980)。ナチスドイツ統治下のオーストリア。障害のある子どもたちが民族浄化の名の下に安楽死させられていた時代のウィーンで、社会適合は難しいが高い知能を示す発達障害の子どもを「小さな教授たち」と呼んでナチスから守り「精神医学界のシンドラー」と呼ばれた医師がいた。戦後、その医師に敬意をこめて、この発達障害は「アスペルガー症候群」と名付けられた。だが近年、衝撃の研究報告が発表された。実は彼は、ナチスが行った障害児の安楽死作戦に加担していたというのだ。子どもを役に立つかどうかで選別し、ある者は生かし、ある者は不要として安楽死施設に送る。それは、障害の有無以上に残酷な優生思想だった。ナチスとの関わりを否定し続け自閉症研究の先駆者・良心の医師とされてきたアスペルガー。その生涯に迫る。

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